2011年9月7日水曜日

統計学関連学会連合大会 3日目

今日は最終日で午前中だけで終わり。

聴いたのは医学統計。2つの判別木を使って食事調査データから慢性肝炎などの判断をする方法の開発(1本の判別木だと分岐が進むにつれて判別のための因子=サンプル?が少なくなる)や、認知症発見のための脳の三次元画像データの解析、複数読影者による診断法の比較における非劣性試験のための標本サイズの推定、放射線点曝露(広島原爆)によるその後の発がんリスクの推定に、従来法ではなくがん進行の多段階仮説と各段階での放射線影響のモデルを用いた手法の開発、などなど。

今回この学会に参加して非常に面白かった。数理統計学という土台はあるが、それを活用する研究分野は多岐に渡り、発表内容もバリエーションに富んだので、どの講演を聴くか取捨選択に迷ったくらいだ。

また、それぞれのセッションの中でも統計理論の専門家と、実データ解析の専門家が積極的に意見交換していたのも印象に残っていた。「理論のスペシャリストにアドバイスを貰うことを目的とした発表」も多々あり、統計の専門家の少ない新規の研究分野で理論家と解析者が相互作用する機会を作るのがこの学会の主要な目的の一つなんだろう。

今回は発表を視聴するだけに留まったが、ドクターの間にも、この学会で発表できるような研究を行い、次は発表者として参加したいと思う。

数理統計学と計算機科学のスペシャリストになって分子系統学の方法論的問題に挑戦する。道は険しいが、その挑戦に対する意欲をさらに強めることが出来た学会となった。

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